皆さんは、トレーナーとして働くうえで何を大切にしていますか?
「身体の知識や実技を身につけて、質の高いトレーニング指導を行いたい」
「クライアントに運動の楽しさを伝えたい」
このように考えている方も多いと思います。
もちろん、仕事で何を大切にするかに絶対的な正解はありません。
どれも素晴らしい考え方です。
私自身もトレーナーとして10年ほど現場に立つ中で、知識や技術だけではなく、クライアントとの向き合い方や、継続して成果を出すための考え方の重要性を強く感じるようになりました。
そこで今回は、QOL(クオル)パーソナルジムが大切にしている
「活躍できるトレーナーに必要な4つの考え方」
について紹介します。
こちらは、QOLスタッフへの研修でも最初に共有している内容です。
これからトレーナーとして成長していきたい方や、現場でより良い指導を行いたい方は、ぜひご一読ください。
1,積極的にセッションに入り、経験を積み質を高める

まずはどんどんセッションに入り、PDCAを回しましょう。机に座って勉強することも大事ですが、それだけでは成長しません。
なぜか?
身体の変化は教科書通りに進まないという場面も少なくありません。クライアントの性格や生活習慣、運動へのモチベーションも一人ひとり異なるため、知識だけでは対応しきれない場面が出てきます。
よく量より質ということを聞きますが、逆です。量をしないと質は高められません、綺麗ごと言わずにさっさとセッションをしまくりましょう!とQOL(クオル)ではよく伝えますし、とても重要なことだと考えています。
なぜなら、量を経験しないと、自分の中に判断材料が増えていかないからです。
どのように声掛けするのか、負荷調整や骨格に合わせたフォーム修正など
こうした感覚は、実際にセッションに入り、経験を積む中で少しずつ磨かれていきます。
そこでもう1つ大事なことはPDCAです。
P=計画
D=実行
C=確認・評価
A=改善・次の行動
特に重要なのが、C=確認・評価の部分です。
セッション後に、メニュー構成やコミュニケーションに問題はなかったか?
このように振り返ることで、ただ経験を積むだけでなく、次のセッションの質を高めることができます。
量をこなすだけでは非常にもったいない。自身のセッションを振り返り、良かった部分と悪かった部分を分析することです。ここがめちゃくちゃポイントです。
まずは一人で振り返り、その後、他者から客観的評価をしてもらうことで、より早い成長ができると考えております。
だからこそ、QOL(クオル)パーソナルジムでは、セッション後のフィードバックを大切にしています。自分では良いと思っていた指導でも、第三者から見ると改善点が見つかることがあります。
反対に、自分では気づいていなかった良い部分を知るきっかけにもなります。
一人で振り返ることも大切ですが、客観的なフィードバックを受けることで、成長のスピードはさらに高まります。
まとめると、ただセッションに入るのではなく、
「メニューを考えてセッションに入り、毎回必ず振り返り、次の指導に活かす」
この積み重ねが、トレーナーとしての質を高めていくと考えています。
2,顧客のニーズを把握する

2つ目に大切にしているのは、商売の基本である「顧客のニーズを把握して、それを解消すること」です。
パーソナルトレーニングに来られる方は、ただトレーニングが好きだから来ているわけではありません。
もちろん、運動が好きな方もいます。
ただ、多くの場合は、痩せたいや身体を大きくしたいなど。このような悩みや目的があり、その解決手段としてパーソナルトレーニングを選んでいます。
ここを履き違えてはいけません。
トレーナーはトレーニングが好きな人が多いので、つい言ってしまうのが、
✕「どんなトレーニングが好きですか?」
✕「今日はこの種目をやってみましょう」
というように、トレーニングそのものを中心に考えてしまうことがあります。
でも、正直なところ、お客様はトレーニングをしたいから来ているというより、自分の悩みを解消したいから来ていると考えた方がいいです。
トレーニングはあくまでも手段です。
目的は、お客様の悩みを解消し、理想の状態に近づけることです。
私自身も、トレーナー1〜2年目の頃はこの感覚が弱かったと思います。
いろんな種目をやってあげたい、いやどちらかというと自分の学んだことをアウトプットしたい。
そんなふうに考えてセッションをしていた時期もありました。(かなり自己中心的ですね。。)
ただ、その頃はお客様のニーズを十分に汲み取れていなかった場面もあったと思います。かなり一方通行だったと改めて感じています。
そこに気づいてからは、よりお客様と対話するようになりました。
定期的な目標確認や方向性に相違がないかなどをすり合わせることが、非常に大切だと感じています。
これはパーソナルトレーニングに限らず、仕事をするうえでの基本です。
悩みを持っている人がいて、その悩みを解消するためにお金をいただいている。
この考え方は、必ず持っておいた方がいいです。
現場でよくあるのが、トレーナー側が自分の技術を披露してしまうケースです。
例えば、
お客様はダイエット目的で来ているのに、トレーナー側が身体の状態や姿勢の悪さを見て、施術やコンディショニングばかりに寄ってしまう。
もちろん、身体の状態を整えることは大切です。
腰痛や姿勢の問題があるなら、そこにアプローチする必要もあります。
ただし、それがお客様の目的とズレていると、満足度にはつながりません。
お客様は「痩せたい」と思っているのに、毎回身体を整えるだけで終わってしまう。この状態が続くと、
「自分が求めていたものと違う」
と感じられてしまう可能性があります。
だからこそ、トレーナーは自分がやりたい指導ではなく、お客様が求めていることを把握したうえで、必要な指導を提供することが大切です。
また、お客様のニーズは日々変化します。
入会当初、3ヶ月目、6ヶ月目、1年後では、悩みや目的が変わっていることもあります。
最初はダイエット目的だった方が、途中から姿勢改善や体力向上を求めることもあります。
逆に、身体の調子が良くなったことで、よりボディメイクに意識が向くこともあります。
そのため、最初のカウンセリングだけで終わらせるのではなく、都度確認することが大切です。
QOL(クオル)パーソナルジムでは、ここをかなり重要視しています。
・今の悩みは何か。
・現在の目的は何か。
・これまでの経過はどうか。
・こちらの提案とお客様の求めていることにズレはないか。
こういった部分を確認しながら、セッションを進めるようにしています。
まとめると、
「トレーニングを提供する」のではなく、「お客様の悩みを把握し、その解消のためにトレーニングを使う」
この考え方を持つことが、活躍できるトレーナーにとって非常に大切だと考えています。
3,熱い気持ちを前面に押し出す

3つ目に大切にしているのは、結局、気持ちがないと話にならないということです。
もちろん、トレーナーとして知識や技術、実技力はとても大切です。
身体の評価ができることや正しいフォームを伝えられること、必要に応じて施術やコンディショニングができること。
これらは現場で結果を出すために欠かせません。
ただ、それ以前に大切なのが、
「目の前のお客様の身体を本気で変えたい」
「喜んでもらいたい」
という気持ちです。
この気持ちがないと、正直かなり厳しいと思っています。
なぜなら、本気で相手を良くしたいと思っていなければ、セッションの準備も甘くなります。正直、勉強も続きません。
逆に、知識や経験がまだ足りなかったとしても、
「この人を絶対に良くしたい」
という気持ちがあるトレーナーは、行動が変わります。
何事にも積極的になるし、質問も増えます。さらに、勉強する内容が明確になるので、明らかにセッションの質が変わります。
こういう積み重ねが、少しずつクライアントの信頼につながっていきます。
特に、未経験の方やトレーナー歴が浅い方には、この部分を大切にしてほしいと思っています。
正直、1年目や2年目のトレーナーが、5年、6年、10年と経験を積んでいるトレーナーと比べられたら、知識や技術で差が出るのは当たり前です。
そこはすぐには埋まりません。
でも、気持ちの部分では負けてはいけないと思います。
技術や経験では負けていたとしても、
「この人の身体を良くしたい」
「この人のためにできることを増やしたい」
という姿勢を前面に出していけば、必ずついてきてくれるお客様はいます。
私自身も、トレーナー1〜2年目の頃にその経験があります。
当時、7年目、8年目くらいの先輩トレーナーと一緒に働いていました。
知識も技術も経験も、当然その先輩の方が上でした。かなりできる方だったので、尊敬もしていました。
その中で、自分がお客様から選ばれるためには、技術だけで勝負しても難しい。
だからこそ、目の前のお客様に対して、誰よりも本気で向き合うことを意識していました。
「この人を良くしたい」
「少しでも変化を感じてもらいたい」
「自分にできることを全部やりたい」
そういう気持ちでセッションをしていると、少しずつ指名してくださる方が出てきました。
最初からたくさんのお客様がつくわけではありません。
でも、ちゃんと見てくれている人はいます。
だからこそ、未経験だから、歴が浅いからといって遠慮する必要はありません。
知識や技術は、これから積み上げていけばいいです。
ただ、目の前のお客様に本気で向き合う気持ちは、今すぐにでも出せます。まずはやってみましょう。
QOL(クオル)パーソナルジムでは、技術だけでなく、この「人に向き合う姿勢」もとても大切にしています。
まとめると、
「技術や経験で負けていたとしても、目の前のお客様を本気で変えたいという気持ちでは負けない」
この姿勢が、トレーナーとして成長するうえで大切だと考えています。
特に未経験から3年目くらいまでのトレーナーは、この気持ちを大切にしながら、知識や技術を積み上げていってほしいと思っています。
4,プロのトレーナーになりきること

最後に大切にしていることはプロトレーナーになりきり、信頼をつかむことです。
未経験の方やトレーナー歴が浅い方と、経験が長いトレーナーがいた場合、お客様はどちらを選ぶことが多いでしょうか。
もちろん、人柄や相性もあります。
ただ、同じ金額を払うのであれば、経験が長く、知識や技術があるトレーナーを選びたいと考える方は多いと思います。
では、経験が浅いトレーナーはどうすればいいのか。
そこで大切になるのが、プロトレーナーになりきることです。
もちろん、知識や技術を一気にベテランと同じレベルにするのは難しいです。
経験の差は、すぐには埋まりません。
ただし、説明の仕方、声の大きさ、話し方、質疑応答の受け答えなどは、今すぐ意識できます。
特に大切なのは、自信を持って話すことです。
自信がなくなると、声が小さくなり、説明も曖昧になります。
お客様から見ても、どこか不安に感じられてしまいます。
これは通常のセッションだけでなく、体験トレーニングや入会案内の場面でも大きく影響します。
どれだけ良いことを伝えていても、話し方に自信がなければ、相手には伝わりにくくなります。結果的に、退会に繋がったり、入会せずに終了となってしまいます。
逆に、経験が浅くても、落ち着いて自信を持って説明できるだけで、お客様の安心感は変わります。
ただし、ここで大事なのは、知ったかぶりをすることではありません。
わからないことを適当に答える必要はありません。
わからないことがあれば、
「次回までに勉強してきます!」
「他のトレーナーに聞いてみます!」
と言えばいいです。
それも含めて、プロとしての対応です。
では、自信を持った説明や受け答えは、どうすれば身につくのか。
一番早いのは、上手い人を徹底的に真似することです。
ビジネス用語で、TTPという言葉があります。
「徹底的にパクる」という意味です。
少し言い方はラフですが、トレーナーとして成長するうえで、この考え方はとても大切だと思っています。
▶上手いトレーナーのセッションを見る
▶説明の仕方を聞く
▶お客様との距離感を見る
▶質問への答え方を聞く
▶場の作り方を感じる
そして、良いと思った表現や対応は、まず真似してみる。
最初から自分らしさを出そうとしなくても大丈夫です。
まずは、良いものを真似する。
そこから少しずつ自分の言葉に変換していけばいいです。
私自身も、かなりこの考え方を大切にしてきました。
前職でも、お客様との距離の詰め方が上手いトレーナーや、説明がわかりやすいトレーナーがいました。
そういう人の話し方や言い回しは、かなり真似していました。
最初は少し恥ずかしさがあるかもしれません。
「あの人が言っていたことを、そのまま言っていいのかな…?」
「真似していると思われないかな…?」
そう感じることもあると思います。
でも、基本的には全然いいです。
少なくともQOL(クオル)では、むしろどんどん真似してほしいと思っています。
良い表現や良い対応を真似されて、嫌な気持ちになる人はあまりいないと思います。
むしろ、自分のセッションを見てくれていたことや、自分の言葉を良いと思ってくれたことを嬉しく感じる人の方が多いはずです。
大事なのは、ただ真似して終わりにしないことです。
最初は人の言葉を借りる
↓
勉強して知識をつけ、経験を積む
↓
自分の考えと掛け合わせ、オリジナルを作っていく
そうしていくことで、最初は真似だった言葉が、少しずつ自分の言葉になっていきます。
知識や経験を積むには時間がかかります。
だからこそ、最初から自分だけで全部作ろうとするのではなく、上手い人の良い部分を取り入れながら成長していくことが大切です。
QOL(クオル)パーソナルジムでは、複数ブースでセッションを行うこともあるため、他のトレーナーの指導を見たり、説明を聞いたりする機会があります。
これは、トレーナーとしてかなり大きな学びになります。
こういった現場の空気感は、人のセッションを見ることでしか学べない部分があります。
だからこそ、セッション中もただ自分の担当だけに集中するのではなく、周りのトレーナーの良い部分を見て、聞いて、どんどん吸収してほしいと思っています。
まとめると、
「歴が浅いからこそ、プロトレーナーになりきる。
そして、上手い人の説明や立ち振る舞いを徹底的に真似して、自分のものにしていく」
この姿勢が、信頼をつかみ、トレーナーとして成長していくうえで大切だと考えています。
まとめ
1. 積極的にセッションに入り、経験を積みながら質を高める
トレーナーとして成長するためには、まず現場で経験を積むことが大切です。
机上の勉強だけではなく、実際のセッションに入り、メニュー作成・指導・振り返りを繰り返すことで、少しずつ指導の質が高まっていきます。特に、セッション後の振り返りやフィードバックを通して改善点を見つけ、次の指導に活かすことが重要です。
2. 顧客のニーズを把握し、悩みを解消する
パーソナルトレーニングは、ただトレーニングを提供する仕事ではありません。
お客様が何に悩み、何を求めて来ているのかを把握し、その悩みを解消するためにトレーニングを活用することが大切です。トレーニングは目的ではなく、あくまでもお客様の理想に近づくための手段だと考えています。
3. 結局、気持ちがないと話にならない
知識や技術はもちろん大切ですが、目の前のお客様の身体を本気で変えたい、喜んでもらいたいという気持ちがなければ、良い指導にはつながりません。
特に経験が浅いトレーナーほど、この姿勢が重要です。技術や経験で差があっても、本気で向き合う姿勢はお客様にも伝わり、信頼につながっていきます。
4. プロトレーナーになりきり、信頼をつかむ
経験が浅いうちは、知識や技術でベテランと同じ土俵に立つのは難しいかもしれません。
だからこそ、説明の仕方や話し方、立ち振る舞いなど、今すぐ意識できる部分からプロとして振る舞うことが大切です。また、上手いトレーナーの良い部分を真似しながら、自分の言葉や指導スタイルに変えていくことで、少しずつ信頼をつかめるようになります。
以上です。
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▼店舗情報
QOL(クオル)パーソナルジム
https://qol-personalgym.com/
▼この記事を書いた人

株式会社アシスト QOL(クオル)パーソナルジム 代表取締役 石山 涼(いしやま りょう)
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